サッカーは、陸上競技のように「ヨーイドン」でスタートするスポーツではなく、「どこに向かうか(目的地)」と「いつ動くか(タイミング)」を自分で判断する競技です。
極端な例として「歩いて向かってもいい」という表現は、走る速さよりも状況の理解と判断が優先されるという意味です。
つまり、この言葉には次のような含意があります:
- サッカーでは頭を使ったポジショニングとタイミングが何よりも重要。
- 無駄に走り回るよりも、**意味のある動き(賢い動き)**がチームにとって価値がある。
- 運動量やスピードに頼らずとも、試合を読む力で勝負できる余地がある。
この視点は、年齢や身体能力に頼らず活躍するベテラン選手や、状況判断に優れた選手を評価する上でも非常に有用です。
まさにその通りで、「一生懸命=正解」ではない、というのはとても重要な視点です。特にサッカーのような状況判断が問われるスポーツでは、ただ全力で走り回ることが良いプレーとは限りません。
この言葉は、以下のような意味を含んでいると考えられます:
- 無駄な努力や見せかけの頑張りよりも、意味のある判断と行動の方が価値がある
- 「頑張ること」が目的になってしまうと、本質(勝利やチームへの貢献)を見失う
- スポーツでも仕事でも、「量より質」が大切な場面がある
たとえば、ボールがないところで走りすぎてポジションを崩したり、判断せずに突っ込んでファウルをしてしまうのは、「一生懸命」でもチームにとってマイナスです。
これを深く掘り下げると、「考える力こそがパフォーマンスを左右する」という価値観につながります。
「インテリジェンスが評価される場面」は、サッカーに限らず多くの競技や仕事、日常の場面でも見られますが、特にサッカーにおいては次のような具体例があります。
サッカーにおけるインテリジェンスが評価される場面
1. スペースの使い方・作り方
- 自分がボールをもらうのではなく、味方が使えるスペースを作るために動く。
- 例:トーマス・ミュラーの“ラウムデューター(スペース探知者)”という異名はその象徴。
2. カウンターの場面での判断
- 突っ込めば良いわけではなく、一度止まって相手を引きつけてからパスなど、冷静な判断が勝敗を左右する。
- 速さより「今、何をすべきか」の理解が大事。
3. ゲームマネジメント
- 残り時間や点差を意識して、急ぐべきか、時間を使うべきかを判断。
- ボールをキープして落ち着かせる場面でのプレー選択なども含まれる。
4. リスクマネジメント
- たとえばビルドアップ中、無理な縦パスを避けて後ろに戻す判断も、ただの消極的プレーではなくインテリジェンスの証。
5. 守備での読み・誘導
- 相手をどこに追い込むかを意図してプレスをかける。
- 一見何もしていないように見えて、相手のミスを誘っている場面。
なぜインテリジェンスが重要なのか?
- フィジカルは年齢とともに衰えるが、頭脳(ゲーム理解)は伸ばせる。
- チームとしてプレーする上で、判断の質が勝利に直結する。
- 見た目には派手でなくても、コーチや玄人からは高く評価される。
「ゲームを読む力(=ゲームインテリジェンス)」を育てる指導法は、単なる技術やフィジカルの練習とは異なり、認知・判断・実行のプロセスを意識させるトレーニングが基本になります。以下に、実践的かつ効果的な指導法を紹介します。
ゲームを読む力を育てる指導法
1. ポジショナルプレー(ポジショニングを学ぶトレーニング)
- 例:ロンド(鳥かご)を使って、どこに立てば味方がパスを出しやすいかを学ぶ。
- コーチが「なぜこのポジションが良かったか?」を問いかけ、考えさせる。
2. 状況付きゲーム形式(条件つきミニゲーム)
- 例:「3秒以内に攻撃開始」「1タッチ制限」「2人目が裏に走らないと得点無効」などの制限を加えたゲーム。
- 制限によって選手が「次を読む」「準備する」習慣を自然と身につける。
3. 動画レビュー・セルフコーチング
- 自分や他チームのプレー動画を見ながら「このとき、どう考えた?」「他に選択肢はあった?」と振り返りの習慣をつける。
- 判断の理由を言語化できるようにするのがポイント。
4. スキャン(周囲を見る力)トレーニング
- トラップやパスの前に「何回スキャンしたか?」を意識させる。
- 例:パス前に“左・前・右”を見るチェックリストを与える。
5. 意図を持たせるコーチング
- 単なるプレーの成功・失敗ではなく、「なぜそれを選んだか?」を常に問う。
- 子どもの場合は、「○○したかったからこうした」という主観的な理由でもOK。
指導者の関わり方のコツ
- プレーヤーが自分で考える時間を奪わない
- 結果だけでなくプロセス(思考)を評価する
- ミスを「失敗」ではなく「学びの機会」として扱う
実践例
たとえばバルセロナのカンテラ(下部組織)では、11~13歳の選手にも「スピードよりスペースとタイミングを重視する」ような指導が行われています。彼らは「走らないでプレーを成立させる」ことを目標にすることすらあります。
ここまで噛み砕いていくとシドウシャがどんな思考で選手達へのトレーニングの場を構築しているのか?
が分かる。これをベースに選手達にどう接していけばどんな選手が生まれるのか?
この部分にもアプローチができる。
